aeonnous’s blog

Aeonnous教授の隠逸生活と意見

【音盤渉猟】松田美緒さん「移民節」

海外出張を前に、松田美緒さんの「移民節」をたまたま聞きました。 www.youtube.com 上の動画は、松田美緒さんのアルバム「クレオール・ジャパン」にもとづくライブですが、そのアルバムは小笠原などの離島はじめ日本に残っているクレオール文化と海外に残っ…

【音盤渉猟】心が折れそうな時は、、

心が折れそうなときは、むしろ、より一層大きな困難を味わって打ち勝った偉大な精神を思い出すしかありません。 バッハのヨハネ受難曲は、青春期、中年期、初老期のそれぞれ危機をのりこえさせるものでした。わたくしは、キリスト教徒ではありませんが、この…

「よい円安」? その4 「本当はこわい円安」の記憶

円安で国が衰亡した例があります。 それは、昭和5年(1930年)の「金解禁」です。 第一次世界大戦によって、日本の国力は急成長しました。勝ち組の協商国側について、しかも国が戦場にならなかったので米国とならんで世界貿易での輸出が急増し、国際的…

今週のお題「最近あった3つのいいこと」

今週のお題「最近あった3つのいいこと」 最近あった3つのいいこと 其の一 スーパーの特売輸入牛肉で作ったステーキが想定以上においしかった。 一パック1000円ぐらいのアンガス・ビーフでしたが、うまくステーキになりました。フライパンでオリーブオイ…

「がんばれ」?

心からの応援はありがたいものです。 選挙でも、スポーツでも「がんばれ」という掛け声をよく耳にしますね。 掛け声に、連帯があれば、応援を受ける方も、勇気百倍になることもあるでしょう。 昔、「頑張れ日本」というような標語もあったような記憶もありま…

【音盤渉猟】グレゴリオ聖歌 聖金曜日のインプロぺリア Improperia

NAXOS様のグレゴリオ聖歌の音源です。 I hereby share a link of Gregorian Chants by NAXOS. すべての傷ついた人々に心の平安が訪れますように。 May peace of mind be upon all the hurted. youtu.be リンク先は「聖金曜日のインプロぺリア」から始まりま…

今週のお題「マイベスト家電」 マイ・コーヒーメーカー

今週のお題「マイベスト家電」 お気に入りだったのは、海外で愛用していた小型コーヒーメーカーです。 コーヒー一杯分だけ、マグカップに直接落ちるものが、おてがるでよかったです。 国内ではなかなか見つかりませんでしたが、最近、よいものをみつけました…

”よい円安”? その3 国際経済のトリレンマ

最近の論調をみると、さすがに”円安歓迎”は少なくなりました。 その一方で、円安について、なぜこのように政府は介入などなにもしないのだろうか?という疑問をもっている人は多いとおもいます。物価騰貴がひしひしと迫る中で、そのような意見も見られます。…

奇妙な骨董品 ファンタジーの宴

ヤフオクでおもしろい出物がありました。大清乾隆年製の琺瑯彩の碗です。 よそ様の御商売なので、直接リンクは示しませんが、「某財閥」ゆかりの「某寺院」様からの委託品というものだそうです。 手の込んだ仕掛けです。 清朝の琺瑯彩という磁器の最高峰とい…

【音盤渉猟】唖蝉坊「解放節」は百年たっても斬新だ

約100年前に登場した添田唖然坊の「解放節」は、社会的イントレランスを乾いたユーモアと痛烈な風刺で歌い上げます。 添田唖蝉坊・山路赤春/ 解放節 土取利行(唄・演奏) - YouTube これが本来の演歌、自由民権運動以来の、政治的メッセージを含む演説的…

【音盤渉猟】みなさん よい週末を ピアソラとともに…

金曜日の夕方になりました。 やっと俗事から解放されますね。 ピアソラを口ずさみながら、寄り道して街に向かうことにしましょう。 今日はあつかったので、すっきりした辛口の冷酒とおきゅうとぐらいがいいでしょう。 youtu.be Jeroen van Veenさんの演奏も…

裏ワザ便利帳 広告ブロッカー

遂に導入しました AdBlock 幸せです。 なぜなら、見たくもない広告から解放されたからです。 なぜ、食後に、あるいは、ヌアラエリアの紅茶でフィナンシェを食べる至福のおやつの時間に、爪水虫や角栓やその他のなまなましい写真をみなければいけないのでしょ…

【お題】好きだった給食メニュー カレーソフトめん

好きだった給食メニューは、カレーソフトめんです。 1970年代、パン食中心だった給食のなかで、「カレーソフトめん」は、おおむね月に一回出ていましたが、とても好きでした。 学校調理の時代でセントラルキッチンで炊いた米飯を出す時代ではなかったの…

【音盤渉猟】典雅にして優しい癒し バッハ「フランス組曲」by Yuan Sheng

昔、某国営放送で、「ピアノのおけいこ」という放送がありました。 中村紘子先生のご教授で、良家の子女とおぼしき生徒が一生懸命難しい曲を弾くようすを見るのがすきでした。 1970年代はじめごろ、私の家にはまだピアノもなかったのですが、フランス組曲の…

”よい円安”?その2

前回のこの題の投稿から50日がたって、さらに、1ドルは135円を上回りました。 円安について政治や報道でも議論がおこなわれていますね。 ただ、「よい円安」、「悪い円安」という非常にざっくりとした議論がまだまだ行われています。もうすこしきめ細か…

便利帳 ポリ袋の輪ゴムをつかったしばり方

輪ゴムでしっかりとビニール袋の口を封じて、液漏れがせず、しかもワンタッチで外れる裏ワザ、あるお寺様のHPでわかりやすい実演の説明がありました。 (お寺様とは面識ありませんが、引用をいたします。) henmo.net (引用おわり) 昔、昭和の時代、おそう…

読書日記:Aeonnous教授の英単語暗記法

受験でもそうですが、語学の上達は単語力にかかってきますね。 英語の場合は、語源を活用すると単語力が増えます。これは、昔の森一郎先生の名著「試験に出る英単語」にも書かれていたことで、感動を覚えたものです。 この方式は、森鴎外が語学を勉強すると…

“よい円安”?  その1

先週、1ドルが130円を上回りました。金融当局は、外国為替については事態を注視するとして、静観の一方で、日本国債の買い支えを無制限に行う構えです。円が市場に大量に出回るので、円安に歯止めがかかりません。わかりやすくいうと、利札の額面が一定の…

「1812年」音楽の受難と「戦争と平和」

チャイコフスキーの名曲「1812年」序曲は、1880年に作曲されました。 産業博覧会という国家イベント用のテーマソングだったわけですが、帝政ロシア時代の愛国心発揚のために、ロシア帝国国歌が挿入され、仏蘭西国歌 La Marseillaiseとの主題との相克…

易学で見るウクライナ戦争(その4)

今年は壬寅の年ですね。みずのえ・とら の年です。 壬寅は、五行に分解すれば、水と土、まさしく、水色と黄色で、ウクライナ国旗となります。 ウクライナ国旗 壬寅の年、壬寅の月、壬寅の日が、2022年2月18日でした。その6日後に、ロシアはウクライ…

国連人権理事会 ロシアの理事国資格を停止  

というニュースが、日本の報道で詳報されたのは、三行速報はさておき、日本時間8日昼の時間帯でした。 現地アメリカはもちろん速報しました。インドの新聞もはやばやと自国の投票態度=棄権の説明を載せています。インドはこの意味で、決して日本人が甘く考…

易学で見るウクライナ戦争(その3) 読書日記:『易の話』

国旗というのは、国運をあらわします。 前二回でおしらせしたとおりです。いろいろな読みかたはあるとおもいますが、「梅花心易」というもっとも高度な手法でよむと、気づきがあります。 日本の日の丸、これは、旭日昇天ですが、易学的には「火天大有」で、…

兵法三十六計で見るウクライナ戦争

「論語」や「孫子の兵法」などの中国古典の智慧は、日本では一時期「経営学」にも応用され、ずいぶんと人気がありました。世代交代とともに、いつのまにか、忘れ去られていきましたが、最近の渋沢栄一ブームでやや見直されたところもあります。 このウクライ…

易学で見るウクライナ戦争(その2)

(その一から続く) たとえば、日の丸をみてみましょう。 私は、国運というのは、その国旗に現れると思います。そのデザインは国の象徴として考えられ、その権力者が採用し、国民が大事にするというもので、非常に意味がありますね。 たとえば、日の丸をみて…

易学で見るウクライナ戦争(その1)

易学というのは不思議なもので、文字通りの「形而上学」ですが、哲学思想として現象を理解し、予測するのを手伝います。占いに使えば、当たるも八卦、当たらぬも八卦というのもまた他面の真実ですが、あたることもある八卦というのは、おもしろいものです。 …

戦艦ポチョムキンの反乱と「オデッサの階段」

今のウクライナ情勢については評論がたくさんありますが、ネットで氾濫している凡百の素人の感想話を聞いて時間をつぶすより、エイゼンシュテイン監督による往年のソ連映画「戦艦ポチョムキン」を見る方が、その歴史をよく理解できるでしょう。 ちょうど日露…

読書日記 「狩野亨吉の生涯」

狩野亨吉は、夏目漱石の親友で、東京大学出身、第一高等学校校長、京都帝国大学文科大学学長をつとめました。 学識豊富で、多くの人材を育成しながら、生前に公開された著作については、安藤昌益の「発見」や、偽書の排撃など数えるばかりで、その浩瀚なる学…

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第三番

最近、ロシアについては、暗澹たるニュースが多いですね。 ロシアの暗澹というと、思い出されるのはドストエフスキイの小説か、チャイコフスキーの「悲壮」となります。 チャイコフスキーの最期の絶唱は、交響曲第六番「悲壮」Patheticでした。暗澹たる人間…

読書日記 「広告の転形期」と『にぎやかな未来』

広告の転形期がいわれて久しいですね。 昭和時代の成熟した広告文化をリードした雑誌『広告批評』は、2009年、インターネット広告の時代に入ったとして、終焉しました。 昨年からは、都内の電車から、雑誌の中吊り広告がほとんどなくなりました。 そもそも、…

今週のお題「復活してほしいもの」インスタントラーメン編

今週のお題「復活してほしいもの」インスタントラーメン編 それは、ずばり、 明星 劉昌麺 でしょう。「劉昌さんのお鼻はなぜ赤い、あさからばんまで味作り」というCMソングは、半世紀を経ても、私の脳裏から離れないのであります。その味も、先行する「明星…