Quo vadis? 何処から来て、何処に行く
三界狂人不知狂
四生盲者不識盲
生生生生暗生始
死死死死冥死終
三界の狂人は、狂えるを知らず。
四生の盲者は、盲たるを識らず。
生まれ生まれ生まれ生まれて、暗き生は始まり、
死に死に死に死にで、冥(くら)き死に終わる。 【Aeonnous訓読】
ただしいとは何でしょうか。世の中の論争の多くは、説明の矛盾を衝く形で、正誤が定まります。相手の矛盾を衝いたら議論に勝ったと言われます。
しかし、どんなに自らがただしいといっても、真偽正誤が定まらないことがあるのです。
それを数学者クルト・ゲーデルが発見して90年がたちました。
釈尊は、真偽が定めようもないことに「無記」を説かれて、沈黙をされました。賢人たる所以でしょう。
それぞれ正義をふりかざして人が不毛に争いあうことをも、空海は「狂」と表現したのでしょうか。
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