aeonnous’s blog

Aeonnous教授の隠逸生活と意見

2022-01-01から1年間の記事一覧

分断社会と五輪

五輪は1936年のベルリン大会で、各国のナショナリズム高揚の場となった。 優勝選手が多い国が強国であり、すぐれた体制であるという競争の場となった。 スポーツに国境はないといいながら、国境を設けて、国同士が競うこととなった。 もちろん、五輪では…

読書日記 「空海百話」(佐伯泉澄著)

弘法大師空海は、日本の文化史の中できわめて突出した存在、天才そのものでした。 当時、アッバース朝イスラム帝国とならんで世界の最大の先進国であった唐帝国の文明を短期間で習得し、しかも、独自の学説を形成するに至ったということは、他の遣唐使の秀才…

早手回しにホワイトデーの検討中  神田精養軒のマドレーヌ

だいぶ薄れていますがまだまだ義理と人情の日本の職場、義理にからめてチョコレートの配給があるかなと思い、お返しを早手回しに考えています。 今年は、昭和レトロに「神田精養軒のマドレーヌ」にしようかと検討中です。 https://edepart.omni7.jp/detail/0…

「現時点での今年の漢字」 「銭」

今週のお題「現時点での今年の漢字」 それは 銭 でしょう。 両替が困難となった小銭がいまやたいへん使いづらい世の中になりました。 新年早々、お賽銭をあつめた神社仏閣もこまっているようです。 明治以来長らく庶民の貯蓄をあずかってきた「ゆうちょ銀行…

十八史略 人物の鑑定法

中国の古典の人物鑑定学というのは、一時ずいぶんと流行した。 平成時代のビジネス書でも、教養書でも、孫子やら、史記やら論語やらの講釈が流行したものだった。もちろん、最近でも、「論語と算盤」が注目されたようだが、以前のような国民的流行というもの…

さようならテレビ

永井荷風のラヂヲ嫌いは有名であるが、音源で残された彼の山の手言葉は、本当に美しい。ゆえに、荷風先生は、ラヂヲを嫌悪されたのだろう。亡くなった岡崎久彦大使も、戦前の山の手言葉の響きがあった。 そんなことを言っても、もう誰もわからないかもしれな…