aeonnous’s blog

Aeonnous教授の隠逸生活と意見

ひとりごと

「よい円安」? その4 「本当はこわい円安」の記憶

円安で国が衰亡した例があります。 それは、昭和5年(1930年)の「金解禁」です。 第一次世界大戦によって、日本の国力は急成長しました。勝ち組の協商国側について、しかも国が戦場にならなかったので米国とならんで世界貿易での輸出が急増し、国際的…

「がんばれ」?

心からの応援はありがたいものです。 選挙でも、スポーツでも「がんばれ」という掛け声をよく耳にしますね。 掛け声に、連帯があれば、応援を受ける方も、勇気百倍になることもあるでしょう。 昔、「頑張れ日本」というような標語もあったような記憶もありま…

”よい円安”? その3 国際経済のトリレンマ

最近の論調をみると、さすがに”円安歓迎”は少なくなりました。 その一方で、円安について、なぜこのように政府は介入などなにもしないのだろうか?という疑問をもっている人は多いとおもいます。物価騰貴がひしひしと迫る中で、そのような意見も見られます。…

”よい円安”?その2

前回のこの題の投稿から50日がたって、さらに、1ドルは135円を上回りました。 円安について政治や報道でも議論がおこなわれていますね。 ただ、「よい円安」、「悪い円安」という非常にざっくりとした議論がまだまだ行われています。もうすこしきめ細か…

“よい円安”?  その1

先週、1ドルが130円を上回りました。金融当局は、外国為替については事態を注視するとして、静観の一方で、日本国債の買い支えを無制限に行う構えです。円が市場に大量に出回るので、円安に歯止めがかかりません。わかりやすくいうと、利札の額面が一定の…

「1812年」音楽の受難と「戦争と平和」

チャイコフスキーの名曲「1812年」序曲は、1880年に作曲されました。 産業博覧会という国家イベント用のテーマソングだったわけですが、帝政ロシア時代の愛国心発揚のために、ロシア帝国国歌が挿入され、仏蘭西国歌 La Marseillaiseとの主題との相克…

易学で見るウクライナ戦争(その4)

今年は壬寅の年ですね。みずのえ・とら の年です。 壬寅は、五行に分解すれば、水と土、まさしく、水色と黄色で、ウクライナ国旗となります。 ウクライナ国旗 壬寅の年、壬寅の月、壬寅の日が、2022年2月18日でした。その6日後に、ロシアはウクライ…

国連人権理事会 ロシアの理事国資格を停止  

というニュースが、日本の報道で詳報されたのは、三行速報はさておき、日本時間8日昼の時間帯でした。 現地アメリカはもちろん速報しました。インドの新聞もはやばやと自国の投票態度=棄権の説明を載せています。インドはこの意味で、決して日本人が甘く考…

戦艦ポチョムキンの反乱と「オデッサの階段」

今のウクライナ情勢については評論がたくさんありますが、ネットで氾濫している凡百の素人の感想話を聞いて時間をつぶすより、エイゼンシュテイン監督による往年のソ連映画「戦艦ポチョムキン」を見る方が、その歴史をよく理解できるでしょう。 ちょうど日露…

分断社会と五輪

五輪は1936年のベルリン大会で、各国のナショナリズム高揚の場となった。 優勝選手が多い国が強国であり、すぐれた体制であるという競争の場となった。 スポーツに国境はないといいながら、国境を設けて、国同士が競うこととなった。 もちろん、五輪では…