読書日記
受験でもそうですが、語学の上達は単語力にかかってきますね。 英語の場合は、語源を活用すると単語力が増えます。これは、昔の森一郎先生の名著「試験に出る英単語」にも書かれていたことで、感動を覚えたものです。 この方式は、森鴎外が語学を勉強すると…
チャイコフスキーの名曲「1812年」序曲は、1880年に作曲されました。 産業博覧会という国家イベント用のテーマソングだったわけですが、帝政ロシア時代の愛国心発揚のために、ロシア帝国国歌が挿入され、仏蘭西国歌 La Marseillaiseとの主題との相克…
今年は壬寅の年ですね。みずのえ・とら の年です。 壬寅は、五行に分解すれば、水と土、まさしく、水色と黄色で、ウクライナ国旗となります。 ウクライナ国旗 壬寅の年、壬寅の月、壬寅の日が、2022年2月18日でした。その6日後に、ロシアはウクライ…
国旗というのは、国運をあらわします。 前二回でおしらせしたとおりです。いろいろな読みかたはあるとおもいますが、「梅花心易」というもっとも高度な手法でよむと、気づきがあります。 日本の日の丸、これは、旭日昇天ですが、易学的には「火天大有」で、…
「論語」や「孫子の兵法」などの中国古典の智慧は、日本では一時期「経営学」にも応用され、ずいぶんと人気がありました。世代交代とともに、いつのまにか、忘れ去られていきましたが、最近の渋沢栄一ブームでやや見直されたところもあります。 このウクライ…
(その一から続く) たとえば、日の丸をみてみましょう。 私は、国運というのは、その国旗に現れると思います。そのデザインは国の象徴として考えられ、その権力者が採用し、国民が大事にするというもので、非常に意味がありますね。 たとえば、日の丸をみて…
易学というのは不思議なもので、文字通りの「形而上学」ですが、哲学思想として現象を理解し、予測するのを手伝います。占いに使えば、当たるも八卦、当たらぬも八卦というのもまた他面の真実ですが、あたることもある八卦というのは、おもしろいものです。 …
狩野亨吉は、夏目漱石の親友で、東京大学出身、第一高等学校校長、京都帝国大学文科大学学長をつとめました。 学識豊富で、多くの人材を育成しながら、生前に公開された著作については、安藤昌益の「発見」や、偽書の排撃など数えるばかりで、その浩瀚なる学…
広告の転形期がいわれて久しいですね。 昭和時代の成熟した広告文化をリードした雑誌『広告批評』は、2009年、インターネット広告の時代に入ったとして、終焉しました。 昨年からは、都内の電車から、雑誌の中吊り広告がほとんどなくなりました。 そもそも、…
弘法大師空海は、日本の文化史の中できわめて突出した存在、天才そのものでした。 当時、アッバース朝イスラム帝国とならんで世界の最大の先進国であった唐帝国の文明を短期間で習得し、しかも、独自の学説を形成するに至ったということは、他の遣唐使の秀才…
中国の古典の人物鑑定学というのは、一時ずいぶんと流行した。 平成時代のビジネス書でも、教養書でも、孫子やら、史記やら論語やらの講釈が流行したものだった。もちろん、最近でも、「論語と算盤」が注目されたようだが、以前のような国民的流行というもの…
永井荷風のラヂヲ嫌いは有名であるが、音源で残された彼の山の手言葉は、本当に美しい。ゆえに、荷風先生は、ラヂヲを嫌悪されたのだろう。亡くなった岡崎久彦大使も、戦前の山の手言葉の響きがあった。 そんなことを言っても、もう誰もわからないかもしれな…
19世紀の「古き良き時代」のヨーロッパに生まれ、二度の大戦の地獄の業火を見た法学者・ハンス・ケルゼンによる民主主義の論考です。 ケルゼンは、オーストリア・ウィーンで判事として働いていましたが、本書は、1929年、ケルゼンが書いた書籍です。その後…
はてなブログ10周年特別お題「好きな書店10選」 この10年で、本屋もだいぶ少なくなってきましたね。ただ、ネット書店では手に取ることができませんが、書店では手に取って買うことができます。この違いは大きいです。 本屋とネット書店の違いはやはり、ソム…
弘法大師空海の「秘蔵宝鑰」のことばに、 三界狂人不知狂四生盲者不識盲生生生生暗生始死死死死冥死終 三界の狂人は、狂えるを知らず。 四生の盲者は、盲たるを識らず。 生まれ生まれ生まれ生まれて、暗き生は始まり、 死に死に死に死にで、冥(くら)き死に…